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留学体験記



澤井秀明
- 語学学校(ケベック)、カレッジプラトン (モントリオール) -
●人生初の海外

『将来は海外に行きたい』そんな夢を抱きながら日本で英語を勉強していたけれど、全く目処は立たず、作ってはみたものの真っ白のまま、引き出しの奥にしまわれたパスポートが、まさかこんな形で日の出を迎えるとは全く想像していませんでした。

このカナダ体験留学のチャンスをくれたカナダ教育連盟の皆さん、カレッジプラトンのみなさん、他、支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。

●11月のモントリオール
11月のモントリオールは紅葉シーズンとクリスマスの間で、リメンバランスデーはあるものの、何となく隙間の月といった感じ。天気は毎日悪く、曇りか雨、たまに気持ちよく晴れる日は気温が低いといった状態でした。
人々の服装は冬用のコートを着ているけども中は薄着。Tシャツだけの人なんかもいる(驚)。これは、外は寒く、中はしっかり暖房が聞いているモントリオールの11月を生活するのに最適なのかも。
 

街にはリスがたくさんいました

●人々
地元の人はフレンドリーで「どこから来たの?」とか気軽に声をかけてくれます。日本人もたくさんいましたが、中国や韓国の人も多く、いろいろな地域から人々が集まっている印象でした。だからといって人々が密集して窮屈しているわけでもないので、少しリラックスした感じもあります。

言語はやっぱりフランス語がメイン。看板や広告や放送なんかはフランス語のみの場合が多く、渡航前に予想していた英語の量は思ったよりも少なかったです。フランス語の知識が全くなかった自分は、この部分で苦労しました。ただ人々は両方ともしゃべれる人が多いようで、最初はフランス語で話しかけられますが、英語で答えると、向こうも英語でしゃべってくれます。このバイリンガルっぷりはうらやましかったです。

ホストファミリーは英語が第一言語で、自分と話す時はゆっくり、親切にいろいろ教えてくれました。

●語学学校
学校の授業もやっぱり英語とフランス語がメイン。地元の人向けに、日本語も含めて、他にもいろいろな言語を教えているのですが、やっぱりこの二つが主流でした。
生徒は、正確な数字は全くわかりませんが、大体40%が日本語、40%がスペイン語、残りの20%がフランス語やその他の言語を母国語としているような印象を受けました。
生徒の中にも、英語はもう話せるからフランス語の勉強に来た、とかその逆の人も多く、第二外国語に積極的に挑戦している人が多いのは、モントリオールならではといった感じ。そんな留学生の姿勢に影響を受け、自分も頑張らなくてはと、いい意味で刺激を受けました。

授業は午前中2時間が文法中心、午後2時間は話す、聴く、読むを取り入れた総合的な学習で、さらにその後1時間は教室を変えて会話の練習、といったプログラムが組まれていました。
自分の受けていた英語クラスはレベルが1から6まであって、初日にテストを受けて振り分けられるのですが、実は初日にいきなり電車が止まってしまい、40分くらい遅刻をしてしまいました。ところが、テストはあっという間に終わり、授業には間に合いました。

1クラスは多い時は15人以上いたのですが、途中から生徒がいなくなったり、逆に途中から来たり、途中でレベルが変わったり、と結構柔軟。レベルは、ある程度自己申告も聞いてくれるようで、簡単そうだから上に行きたいみたいなことも可能なようでした。
自分の見解では、受験英語を経験している自分にとっては、午前の文法は簡単に感じるのだけど、午後からの会話がなかなか思い通りにいかない印象。適切なレベルをみつけるというのも難しいけど、これが世界標準なのかも。
 

クラスルームにて

●カナダでの生活
休日はもっぱらモントリオールの市内観光を楽しみました。本当はナイアガラやニューヨーク、ケベックシティーにも行ってみたかったのですが、さすがに観光シーズンではないので、企画が立てにくく、結局どこにも行けませんでした。学校がナイアガラツアーを企画してくれていたので、参加しようと思ったらこちらも中止になってしまいました。

ただ、語学学校のところでも書いたとおり、カレッジプラトンには地元の人も通っているので、どこに行ったらいいか教えてもらえるのが心強いところ。会話の練習にもなるので一石二鳥です。月間のバス+電車チケットを買ってしまえば市内ならどこへでもいけるし、モントリオールだけでも結構回る所はありました。

滞在中不安だったのは落書きが多いところ。電車、バス停、バス、その他いろいろなところに落書きがあります。地元の人の話では治安はいい方とのことなのですが、落書きが多い所にいる時は、少し緊張して街を歩きました。
まぁそのおかげでスリに合うこともなく無事に帰ってこれたのは、考えようによってはよかった(?)。

●帰国(最後の最後で)
最初から留学の期間は決まっていたし、飛行機に乗るのも嫌ではないので、帰国が近づいてきても自分は普段通りでした。友達にもホストファミリーにも笑顔で挨拶を終え、いよいよ飛行機に乗って離陸する際、予想外の出来事は起こりました。
本当に離陸する直前でした。一ヶ月間の出来事がいっぺんに頭の中を駆け巡り、涙を抑えることができなくなりました。
普段あまり泣くほうではない自分が、こんなになるとは本当に想定外。隣が空席でよかった。
それほど今回の留学は自分にとって大きな出来事でした。2006年11月は自分にとって一生忘れることのない、大事な宝物になっていたことを決定的にしました。それだけでなく、自分の目標や夢を再確認し、将来海外で勉強したい気持も以前よりずっと強くなりました。

最後にもう一度、皆様本当にありがとうございました。


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