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留学体験記



半澤 慶太
- バンクーバーでのボランティア活動 -
バンクーバーでのボランティア活動を通じて学んだ一番大きなもの。それは「世界は広い」ということです。

オリンピックの時期と重なった海外生活となったため、本当に世界各国の人と接することができました。あるボランティアでは、これぞまさに欧米人といった感じの大柄で陽気なカナダ人。ほかのボランティアでは、北欧出身の金髪で青い目の人形のような美女。中でも印象に残ったのは、カナダ生まれの日本人の方と出会ったことでした。その人は日本人の両親を持ちながらも、生まれも育ちもカナダのため、話す言葉は英語です。もちろん両親の影響で日本語を話すことはできます。しかし、たとえば「二十日」と聞いても意味がわからなかったりします。これは私にとって大きな衝撃でした。

ウィスラーでのボランティアでは現地のスタッフと一緒に雪の中での活動でした。ここではマレーシアやナイジェリアの人と同じになり、一日だけでしたが貴重な経験になりました。もちろん指示は英語ですので、うまく指示を理解することができずに迷惑をかけてしまうことも多々ありました。しかし午後になるとようやく場の雰囲気にも慣れ、最後には「グッジョブ!!」と言ってもらえました。

ほかにも、ダウンタウンには自分の国の国旗を掲げる人であふれてあました。また、学校には韓国人を中心としたアジア人、メキシコ人、ブラジル人など世界の様々な国からたくさんの留学生がいました。ちなみに、学校にいたブラジル人はめちゃくちゃサッカーうまかったです。最後の日にクラスメートの韓国人たちとロブソン通りにある韓国料理屋に行きました。お互い片言の英語でしたが、今までで一番楽しくお酒が飲めたような気がします。

わずか4週間という短い滞在でしたが、学校生活、ボランティア活動を通じて、本当にいろいろな文化に触れることができました。しかし、世界の人々と接してきた中でひとつだけ後悔していることがあります。

どこのボランティアに行ってもまず自己紹介をするのですが、もちろん聞かれることはどこの国の出身かです。私は日本生まれの日本育ちですので、そのように答えます。すると彼らは日本出身のスポーツ選手や、ミュージシャン、映画や漫画のタイトルなど、自分の知っている日本の情報を交換し始めます。しかし私は、彼らの期待に応えられるほど日本のことを知らなかったのです。東京の人口はどのくらいか、あの映画の主演は誰だったか、長崎は何が有名かなど、日本のことに無知すぎました。私は、世界の人々に日本を売り込むせっかくのチャンスだったのに知識不足でそれを逃してしまいました。

これから私は、ホスピタリティ産業に身を置き、世界の人々を迎え入れる立場になろうとしています。これを機に日本のことをもっと知り、日本がどれだけ素晴らしい国であるかを発信していきたいと思います。また、異文化をもっと理解し、いずれ世界を舞台に活躍できるホテリエになりたいと強く思います。そしていつか、何年かかるかわかりませんが、バンクーバー国際空港に再び降り立ち「ただいま」と言える日が来ることを祈って、日本での生活を送りたいと思います。

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